社会福祉法人くるみ福祉会
くるみを知る
はじめに
本園は、甲府市の西部に位置し近隣には木々に囲まれ、のびのびと遊べる池田公園や芸術の森公園、貢川の河川敷もあり自然豊かな環境の中にあります。
昭和48年の開園以来、0~3歳未満児の子どもを対象とした乳児専門園として保育に取り組んでまいりました。かねてより保護者の方々からは就学前までの保育をしてほしいという声を頂いてきた事や、地域社会のニーズの変化を鑑み、地域社会への貢献を使命とする施設として平成25年に事業内容の変更にふみきりました。保育の中で私たちが大切にしてきた園目標である『思いやり』の精神を基盤に、少人数制の良さを活かし、温かく家庭的な雰囲気の中で子ども一人一人を尊重していく保育に変わりはありません。子どもの良いものは喜びの中で育ちます。保育園の中で子どもと私たち保育者との一つ一つ心の通い合いを通して、愛情と信頼に満ちた豊かな心を育てたいと考えています。3歳以上児の保育についても、長年、私たちが実践してまいりました0~2歳児の保育を土台に子ども一人一人と丁寧に向き合っていく中で、その年齢に応じた今、大切なことをしっかりと見極め、子どもの育ちの見通しをもって、豊かな経験を積み重ねていけるように私たちは努力してまいります。遊びの中で考え、工夫し、自らの経験として学ぶこと。そうした学びは教え込まれたものとは異なり、子どもの生涯にわたる学びの基礎となって子どもを支えていきます。
平成30年より、幼保連携型認定こども園へ移行し、児童福祉法に規定される保育園、学校教育法に規定される幼稚園の基準をすべて満たした施設となりました。1号認定の定員を設けることにより、3~5歳児は保護者の就労等に関わらず利用が可能となり、家庭環境の変化による転園をせずに入園から卒園後まで安心して過ごすことができる環境となりました。
乳幼児期には人格形成の基礎が確立されると言われています。この大切な時期を良い環境の中で育ってほしいと誰もが望んでいるのではないでしょうか。ご家庭と園が子どもを中心としたよい信頼関係の下に連携を深め、真に子どもの幸せを願い、ご家庭と共に子供の育ちを支えていけたらと思います。
今までもこの先も、温かなまなざしと丁寧なかかわりを大事に子どもたちにとってより良い保育を目指し邁進して参ります。
定員 1号 15名・2号3号 50名 計65名
職員構成 園長1名・主幹保育教諭2名・保育教諭18名・補佐職員1名・栄養士2名・調理員等1名・看護師1名
事務員3名・嘱託医等3名
主な事業内容
- 保育事業 ( 生後45日より就学前まで )
- 延長保育事業
- 地域子育て支援拠点事業
- 体調不良児保育事業
開園日と開園時間 am7:30~pm7:00
毎週日曜日及び国民の祝日に関する法律で定められた祝祭日、年末年始、災害・感染症疾患等により平常保育が出来なくなった日を除く
保育料
市町村で定められた保育料 (所得税に応じての負担となります。)
くるみの園舎・設備
平成27年度に新園舎が完成しました。園舎のコンセプトは『温かみのある大きなおうち』です。『みんながつながりをもてる』という小さな園の良さを活かし、また子どもたちの生活と安全を第一に考え、平屋造りです。どこに居ても、みんなを感じられるレイアウトになっています。3歳未満児エリアと3歳以上児エリアがあり、全てのお部屋をつなぐ、人をつなぐ大切な役目を果たすのが広縁です。広縁は第二の保育室であり、ランチルームになったり、プレイルームになったりすることでしょう。そして、そこで人と人の温かなかかわりがたくさん生まれることを期待しています。明るい壁、木のぬくもりが感じられるお部屋。開放感があり、光と風の道となる大きな窓。窓ガラスには学校用強化ガラスを使用しました。強度も高く割れにくく、万が一割れた時も破片は細かい粒状になる安全なガラスです。また作りつけの家具はすべてオーダーメイドで子どもたちの使いやすさと安全を第一に考えた設計でソフトエッジ加工もしてあります。子どもだから、カラフルにとかキャラクターを使ってという考えではなく、居心地の良さや落ち着いた温かな雰囲気を大切にして一つ一つ検討してきました。
3歳未満児の保育室は床暖房。また沐浴室・トイレも冷暖房完備です。
0歳児すみれ組のお部屋は園の奥に位置して静かな空間で日当たりがとても良いです。眠りのスペース・食事や授乳のスペース・遊びのスペースをつくり、赤ちゃんが安定して一人一人に合った生活がゆったりと快適に過ごせるように環境設定をしていきます。調乳室と沐浴室・トイレが完備されていてトイレにはおむつ交換のスペースもあり衛生的です。
1歳児たんぽぽ組のお部屋は0歳児すみれ組のお部屋と腰高扉でつながっています。発達が著しい赤ちゃんが歩行が確立し、少し大きなお友達の輪の中に自然に入っていけるよう配慮したレイアウトです。探索活動が十分楽しめるようほふくスペースも確保しました。2歳児ちゅーりっぷ組との共同スペースのトイレ。お着替えスペースにはおむつ交換台と履き替えベンチを設置し、自立心の芽生えを大切にしていきます。
2歳児ちゅーりっぷ組のお部屋は子どもたちの「自分でしたい」という気持ちを満たし、基本的生活習慣の自立に向けて、子どもたちの成長に合わせた「自分でできる」を一つ一つの積み重ねられるよう自信につながる環境をつくっていきます。広がっていく遊びの空間を保障し、広縁を活用する中で3歳以上児の保育室とのつながりをつくり、自然なステップアップを実現したいと思います。
3歳以上児もも組・うめ組・さくら組のお部屋はパーテーションでお部屋の広さを変えることができ、活動の内容によって、たてわり保育とよこわり保育を行うことができるような環境にしました。
そして、もう一つのお部屋が『まなびのお部屋』です。多目的保育室、様々な体験が出来るお部屋です。食育活動・給食調理体験ができるよう特注の子どもサイズのIHキッチンを完備しました。また、5歳児さくら組は10月の運動会後からお昼寝がなくなります。入学に向けての活動にじっくり取り組める環境をつくっていきます。
3歳未満児エリアと3歳以上児エリアの真ん中にあるのが給食室です。栄養士の園の中心に給食室をという願いが叶いました。広縁からは給食室の様子が見えます。給食室の床の高さを下げることで、立って調理をしている栄養士と子どもたちと目線が近づくよう工夫しました。ここでも温かなふれ合いが生まれます。
保健室を完備しました。学校保健法にかかわるような病気が疑われる場合は、このお部屋でお迎えを待ちます。ベッドやトイレも完備しています。(学校保健法にかかわるような病気のおそれがない場合は事務室のぬくもりのお部屋でお迎えを待つこともあります。)
事務室のぬくもりのお部屋は、小さなプレイスペースです。夕方遅くなりお友達も保育者も少なくなってきて、子どもたちが寂しさを感じることがないように、家庭的なぬくもりの感じられる環境を作りました。保育者やお友達とおうちのようにくつろいだ雰囲気の中でお迎えを待ちたいと思います。
小さなこども園ですが、この園舎には私たち保育者の願いや夢がたくさん詰まっています。
敷 地 | 敷地全体 | 1,323.16㎡ |
園 庭 | 371.20㎡ | |
園 舎 | 構 造 | 鉄骨造合金メッキ鋼板ぶき平家建 |
延べ床面積 | 554.95㎡ |
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