今月の絵本
「ならんでる ならんでる」 作:竹下文子・絵:鈴木まもる
「おとうさん もう いっかい」 作・絵:はたこうしろう
「102ひきのねずみ」 作・絵:はせがわ かこ
「とうさん」 作:内田麟太郎・絵:つよしゆうこ
絵本の紹介
とうさん
6月の父の日にちなんで、"おとうさん"の本を選んでみました。しかし、この絵本は、普通の肯定的なお父さんの本ではありません。皆さんが思い描くような明るい画面がいっぱいの本ではありません。でも、読んでいくうちに、じんと心にしみわたっていく本です。
カッパはいるのだろうか。いないのだろうか。ぼくはいるようなきがするけど・・・。
あたらしいとうさんがきた。「・・・おじさん」と、よんだら、かあさんにしかられた。
物語はこんなふうにはじまっていきます。 後書きに絵を描いたつよしゆうこさんが、こんなことを書いています。
このお話のタイトルは「」つきの「とうさん」だと伺って・・・「とうさん」「とうさん!!」とかつぶやいたり叫んだりしながら、「とうさん」を描ききりました。
内田さんの文章は、不思議な声が聞こえてきます。つよしさんの絵からは、「とうさん」とぼくとがつながっていく様子が、絵の表情から色から響いてとどいてきます。 みなさんにとっては、「おとうさん」はどんな存在なのでしょうか。
( 作:内田麟太郎・絵:つよしゆうこ 出版社:ポプラ社 )