2015年12月の絵本
「サンタさんのてがみ」 作:ジョセフィン・コリンズ・絵:ゲイル・イェリル・訳:ゆるよう子
「クリスマスのうさぎぼうや」 作・絵:アンドレ・ダーハン・訳:石津ちひろ
「さんびきのこねずみとガラスのほし」 作・絵:たかおゆうき
「クリスマスのおくりもの」 作・絵:ジョンバーニンガム
絵本の紹介
さんびきのこねずみとガラスのほし
まちのはずれのぞうきばやしに、のねずみのかぞくがすんでいました。・・・と、本の扉から物語がはじまります。
物語に登場するのは、のねずみの家族だけではありません。ガラクタ置き場に捨てられたものたちも登場します。
すてられたものたちのさみしい声が聞こえてきます。
しかし・・・さみしがっていたすてられた物たちが、のねずみの家族たちにひろわれて、生きいきと輝き始めます。
「捨てればゴミ、拾ってつかえばありがたい物」その言葉通りに、ゴミが大切な物に生まれ変わります。
のねずみの物語というよりも、それは私たち人間たちにも すてられた物たちの声が聞こえてきます。
そうはいってもすべてのものを捨てないでとっておけばゴミ屋敷になります。
物が活かされるよう、生きるように使ってあげたいものですね。
宝石のように輝くガラスのかけらが、心を温かくしてくれる物語です。
のねずみの可愛い姿を通して子ども達にも、物の大切さを語りたいですね。
といったありきたりの解説となりましたが、のねずみを主人公にし、温かい雰囲気のイラスト力がきっと子ども達の気持ちをほんわかとさせることはまちがいありません。
この12月、冬にぜひ読み聞かせにいれてもらいたい1冊ですね。