2022年5月の絵本
「おにわ」 作:キアラ・ピローティー 絵:アグネツ・バルッジ
「ちいさなちいさな おかしのまち」 作・絵:さかいさちえ
「いろんなでんしゃ」 作・絵:ヨシタケシンスケ
「くもとり山のイノシシびょういん」 作:かこさとし・絵:なかじまめい
絵本の紹介
「くもとり山のイノシシびょういん」
動物のお話は子ども達が大好きなジャンルです。かこさとしさんの『くもとり山のイノシシびょういん』は、そんな動物さんたちが主人公のほっこりの物語。
ページをめくると目次にも、動物がいっぱい描かれています。
そして、エルマーの冒険のように、地図も描かれていて、お話に出てくる場所が目で見てもわかるようになっており、この地図があると読みやすく、子ども達にも物語の場所がわかりやすくなります。
さて、テレビドラマではありませんが、物語は1話完結となっていますので、クラスでの読み聞かせに最適です。
1話完結、それを推奨しているわけではありません。
物語の本を読み聞かせる時に、1話完結でなくても、「続きはまた明日読みましょう」というと、そこで「どうなるんだろう?」「なにが出てくるんだろう」と、明日を楽しみに待つという時間の中で、創造力をふくらませることができて、それもまた素敵なことです。
1話完結で成り立っている本が年少さんの読み聞かせにはいいという意見ではありませんので、誤解のないようにお願いいたします。
さて、本の内容からお話がずれてしまいましたが、7話よりなる『イノシシびょういん』にどんな動物たちが出てきて、どんな展開になるのかを子ども達と楽しんで見てください。
かこさとしさんのやわらかくやさしく温かさがこもった文章を読んでいると、読み手も心がほっこりしてきます。こんなやさしいお医者さんがいたら、子ども達も大人も病院が大好きになることでしょう。病気じゃなくってもお医者さんに行きたくなりますね。
『イノシシびょういん』を読んでお医者さんを好きになってください。