2022年3月の絵本
「ぺんぎんたいそう」 作・絵:齋藤まき
「ゆっくりがいっぱい」 作・ 絵:エリック・カール・訳:工藤直子
「もりのてがみ」 作:片山令子・絵:片山 健
「ディビッドがっこうへいく」 作・絵:デイビッド・シャノン・訳:小川仁央
絵本の紹介
「ディビットがっこうへいく」
子ども達に人気のデイビットのシリーズ、3月は『ディビットがっこうへいく』です。
3月、いよいよ光の森こども園の年長、そら組さんたちも小学一年生となります。「子ども達は小学校への期待と夢に胸をふくらませ」という決まり文句がありますが、実際の子ども達は夢と希望を持ってというよりも、新しく買ってもらったランドセルを背負って自慢げだったり、小学校がどんなところかはあんまり気にしていないような感じでしょうか。夢と希望を持てるような環境こそを大人たちがつくってあげることが必要だと思います。
さて、大変前置きが長くなりましたが、この絵本は、就学を目的とした指導書として使う絵本ではありません。学校ってこんな楽しいところですよ、学校の素敵なところをさがしましょう、学校ではこんなことをしますよ、学校でたのしくすごすことをかんがえましょう。
小学校の就学前の子ども達にむけて、小学校って楽しいということを説く絵本はありますが、この絵本はそういう教訓的な絵本ではもちろんありません。
しかし、学校ではこんなことがあるという参考にはなるかもしれません。
子ども達より先生達に読んで頂きたい絵本です。こんなことをいつもいってる、こんなふうにいつも上から目線で子ども達に伝えている指示している、と思って、子どもの目線を考えてもらえるといいかなと思います。
大人目線!!それが悪いって、いいえそんな教訓的なことを私は語る資格はありません。先生達には先生達の思いがあり、ディビットとディビット風な子ども達にはこんな思いがあるってことを知ってもらうだけでいいと思います。先生達にこうしてもらいたい、というのも違うよねえ、と思うのです。
さて、でも物語の最後、じゅわっと心に響いてきます。これがディビットであり、ほらそこにいるあの子なんです。