2016年6月の絵本
「ぴっちゃんぽっちゃん」 作・絵:ふくだとしお+あき
「ぞうくんのあめふりさんぽ」 作・絵:なかのひろたか
「ちいさいももちゃん あめこんこん」 作:松谷みよ子・絵:中谷千代子
「あれあれ?そっくり!」 作・写真:今森 光彦
絵本の紹介
「あれあれ?そっくり!」
この写真絵本の作家である今森光彦さんは、高名な写真家であった土門拳さんの写真界の芥川賞といわれる土門拳賞を受賞しています。そんな今森さんの写真絵本ですから、写真の見事さはいまさら語るまでもありません。この絵本は、昆虫が様々な形を模倣しながら、自然の中で天敵から身を守る姿を写しています。そんな様子を今森さんはこんなふうに後書きに書いています。
”世界中でいちばんかくれんぼがじょうずな生き物、それは昆虫ではないでしょうか。食べたり、たべられたりする、きびし自然の中で生きるには、まずは、かくれることが大切なのかもしれません。~~昆虫の擬態やカムフラージュを観察していると、巧妙なもんまねに驚いてしまいます。~~この隠れ術、いったい誰におそわったの、とつぶやきたくなります。”
昆虫たちの素敵なカムフラージュの写真には、きっと子ども達も驚き「えっ、どこにいるの」「なんてすてきなの」「おもしろいかたちだね」と、びっくり、うっとり、楽しむ声がいっぱい聞こえてきます。まずは、そのびっくり観うっとり観を皆さんもこの絵本をぜひみて、じっくり見入ってほしいと思います。それは大人でも楽しむことができます。そして、
”これからも、地球を旅して、もっともっと楽しい芸術家に出会いたいです。”
と、後書きで締めくくっています。またまた素敵な驚く写真絵本がいつか見られることを楽しみに待ちたいと思います。