2018年11月の絵本
「ぜったいにおしちゃダメ?」 作・絵:ビル・コッター
「くろくんとふしぎなともだち」 作・絵:なかや みわ
「おいもさんがね」 作・絵:とよた かずひこ
「キラキラッと ほしがかがやきました」 作・絵:宮西 達也
絵本の紹介
「ぜったいにおしちゃダメ?」
題は、「ぜったいにおしちゃダメ?」そして、絵本を開いてみると、
見返しにはボタンの絵が描いてあり、その下には絵本を読む、見る時の注意が書かれています。
普通絵本には出てくる物や人などの絵が描いてあったり、赤やオレンジなどの色で塗られていたり、模様があったりするのですが、この絵本の見返しには次のような言葉とそれを表すボタンの絵から始まります。
このボタンをおしちゃダメ
ということ
このボタンのことを かんがえてもダメ
できるかな?
たとえ いいな とおもっても
ぜったいに このぼたんを おしちゃダメだからね
このぼたんを おしちゃったら
いったい どんなことが おこるのか
だれもしらないよ
オッケー
ここには ボタンをおすこは
いないようだ
じゃページを めくってみよう
「ぜったいにおしちゃダメ!」と言われると、押したくなる気持ちがムクミクわき上がってきます。
「ぜったいにあけちゃだめ」といわれて、開けてしまい悪魔が出てきたり、こわいーものがあらわれたりしてしまいますが・・・だめ!といわれると、やりたくなる。それは大人も子どもを一緒です。
だめ!をためしてみたくなる、そんな気持ちがみんなにあるのです。
「ぜったいにはしっちゃだめ」といわれても、走りたくなる子ども達。
だめだめ・・・と言われるとしたくなるのが人情。ということは、だめ!!でなくしてもいいのかな、読んでいると思っていきます。押したらどうなるんだろう!という誘惑がむくむくと大人でもわき上がってきます。
「だめだめ ダメダメ」は、大人の都合のいいセリフ。大人になると、走るわ押すわ、ゴミは捨てるわ、信号は守らないわ「だめ!!」のオンパレードになりかねないことをいっぱいしているのに・・・人をだましたり、人を傷つけたり・・・でも、そのことはそっとしらんぷりして、子どもに言います「○○だめ!!」大人は子どもに命令することで、自分自身のストレスを解消してるのかもしれません。
さて、この絵本の「だめだめ!!」はなんでしょうか。何を伝えてるのかな?
そんなに難しくなくたぶん「だめ!!」で遊んでもらいたいでしょうね。
子どもの遊びには、「ぜったいにだめ!」はないかもね。