2017年12月の絵本
「コロちゃんのクリスマス」 作・絵:エリック・ヒル
「ノンタン サンタクロースだよ」 作・絵:キヨノサチコ
「ないしょのでんしゃ」 作:薫くみこ・絵:加藤 ようこ
「クリスマスの森」 作:ルイーズ・ファティオ・絵:ロジャー・デュボアサン・訳:つちやきょうこ
絵本の紹介
「クリスマスの森」
年々早まるクリスマスの飾り、今年も もう11月からクリスマスの飾りが始まっていましたので、12月になったらクリスマスの飾りつけを園でもすぐに始めなくてはなりません。でも、これは義務でもなんでもなく、クリスマスの飾り付けをすることで、子ども達の楽しい気分も盛り上がっていきます。飾りつけをする手も夢中になり、時間がたつのも忘れそうですね。クリスマスは、子ども達に”夢”を届けてくれます。
今回紹介する絵本「森のクリスマス」の作者と絵を描いているのは、ロジャー・デュボワサンとルイーズ・ファテオです。
二人は、「ごきげんなライオン」「がちょうのペチューニア」「かばのベロニカ」などの沢山の絵本を夫婦で創っています。
デュボワサンの描く動物は、人間そのもの。動物でなく動物人間さま達です。それぞれの個性豊かな動物さん達は、楽しくわくわくする名前がついています。百獣の王ライオンには、”ごきげんなライオン”、おしゃれ大好きおっちょこちょいのにぎやかさんの”がちょう”には”ペチューニア”、自分ではそんなつもりがないのに歩くと事件がおこる愛くるしいかばの”ベロニカ”、ちっともこわくないワニの”クロッカス”、おしゃれな牝牛の”ジャスミン”、どれもこれもみんな個性の豊かで愛嬌あふれる、人なつこい親しみがわく、愉快で温かいおもしろい人達です。
さて、そんな絵本作りを夫婦でしているデュボワサンとルイーズファテオのコンビが創ったクリスマスの本、「クリスマスの森」では、のんびりサンタさんが登場します。
おやおやきつねさんが、見開歩いて行き、扉で立ち止まって何かをみていますよ。森の動物さんが達が集まってきました。サンタクロースが夫婦でクリスマスプレゼントを配る準備をしています。ソリにいっぱい積まれた子ども達へのプレゼント、ソリにつながれ行列のトナカイさん、準備万端となりました。出発です。ソリが元気よく軽快に走りだしました。森に入って行きます。サンタさんはひと休みして、奥さんが作ってくれたお弁当を広げました。おいしいお弁当を食べ、お腹は満腹。すると、急にねむけがおそってきたのか、疲れがたまっていたのか、サンタさんはいねむりをし始めました。一向に起きる気配のないサンタさんに、サンタさんのようすをずっとみていたきつねさんは心配になってきました。さてさて、サンタクロースは目をさますのでしょうか。
子ども達に届くプレゼントはどうなるのでしょう。この本を手にした子どもは、きっとドキドキしながら、ページをめくり読んでいくことでしょう。サンタクロースが寝坊したって大丈夫。こんな素敵なサンタさんもいるのですね。デュボワサンとルイーズ・ファテオらしいクリスマスの絵本です。