2018年8月の絵本
「ころころころ」 作・絵:松永定正
「かたつむりぼうやとかめばあちゃん」 作・絵: 西平あかね
「いそがしいよる」 作・絵:さとうわきこ
「エマおばあちゃん」 作:ウエンディ、ケッセルマン・絵:バーバラ、クーニー 訳:もき かずこ
絵本の紹介
「エマおばあちゃん」
この物語には実在する人物がモデルとなっているのかもしれません。
それは、グランマ・モーゼスと呼ばれて、1950年代のアメリカで有名になったアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスを描いた絵本なのではと、モーゼスの事を知る人ならすぐにピンとくるはずです。
それもそのはず、この絵本のエマおばあちゃんは、72歳になってふるさとの絵を描こうと絵筆を握ったのですが、グランマ・モーゼスも70歳台になって初めて絵筆を握って、絵を描き始めたのです。
それから、一躍有名になったモーゼスおばあちゃんは、死ぬまで絵を描き続けました。
この絵本のエマおばあちゃんは、自分のふるさとの絵を描きたいと思い、絵筆をとります。
そこからはじまったエマおばあちゃんの絵画制作人生は、絵画というよりも、自分の好きなものを描くことが楽しい、描きたいと思ったものを描いてみたい、という人に見せるためのものではなく、自分の絵画きたいものを描き楽しむことで、人生を豊かにしてきたのだと思います。
だから、一人暮らしでも少しもつまらなくはありませんでした。
こんな素敵な人生があるのですね。
豊かなくらしとは、お金がいっぱいあることではないことも、この絵本が教えてくれます。
心豊かなくらしが、幸せを人々にもたらしてくれることを描いて見せてくれたエマおばあちゃん、ありがとう。