2018年1月の絵本
「あけましておめでとう」 作:なかがわひろたか・絵:村上康成
「もうすぐおしょうがつ」 作:寺村輝夫・絵:いもとようこ
「くまのこのとしこし」 作・絵:高橋和枝
「もうすぐおしょうがつ」 作・絵:西村繁雄
絵本の紹介
「もうすぐおしょうがつ」
『もうすぐおしょうがつ』は、前に西村繁雄さんのものを紹介しましたので、今回は、作 寺村輝夫、絵 いもとようこ の絵本をとりあげました。くりのきえんのおともだちシリーズで、見開きにはいもとさんのやさしい絵で登場人物が描かれており、表情豊かな色とりどりのお正月の晴れ着をきたそれをながめるだけで楽しくなります。
ちろえちゃんはちょっと風邪気味、なんだか気分がすすまずに、くりのきえんをずるやすみして、おこたにもぐりこんでしまいました。
あれあれ、すると おこたのなかは別の所につながっています。
そこは、なんとくりのきえんでした。
もぐると 別の世界の扉につながる という設定。海外では『不思議な国のアリス』、日本では、『めっきらもっきらどおんどおん』『ふとんやまとんねる』などがありますが、昔話では『おむすびころりん』も有名です。穴の中の世界で不思議な経験をすることで、現実の世界に戻った時にひとつ成長する、運がひらける といった展開です。
『もうすぐおしょうがつ』のちろえちゃんも、おこたから別の世界に行き、自分の気持ちを切り替えることができました。今を大切にしなければならないこと、今いる時と場所を充分に生きる楽しさがわかってきたのです。
日常のそんな経験を積み重ね、私たちは大きくなっていくのだと読んだ子ども達がおもってくれるでしょうか。
お正月を迎えると共に、いつも”夢”を持ち続けていきたいものです。