2019年11月の絵本
「やきいもの日」 作・絵:村上 康成
「あきいろおさんぽ」 作・絵:村上 康成
「ばばばーちゃんのやきもたいかい」 作・絵:さとうわきこ
「きんいろのとき」 作:アンドレ・トレッセルト・絵:ロジャー・デュボワサン 訳:江國香織
絵本の紹介
「きにろのとき」
ごきげんなライオン、がちょうのペチューニア、かばのベロニカ、などのシリーズをてがけたデュボワザンが描き、
アンドレ・トレッセルトが文を書いた絵本です。
この二人のコンビで、素敵な絵本が出されています。
コルデコット賞をとった『しろいゆき あかるいゆき』もそうです。
カエルを主人公にした『せかいのはてってどこですか』も二人がかいた本です。
さて、『きんいろのとき』は題名から想像できるように、秋を描いた本です。秋になると、木々や木の実が色づきはじめ、様々な作物の収穫がやってきます。
表紙からそんな秋の自然からの恵みがいっぱいに描かれています。トラクターが描かれているところが、なんともまさにアメリカらしい景色になっていますね。
今でこそ、日本でにぎやかに行われているハロウィンですが、すでにアメリカではこうしてハロウィンのかぼちゃが日常に収穫され、秋のおまつりとして飾られていたことも、表紙から見えてきます。
すこしずつ、あつい昼間は みじかくなって、
すずしい夜が ながくなります。
こがねいろの小麦は ゆたかにみのり、
あたたかなお日さまのもと こうべをたれます。
と、江國香織さんの訳も素敵です。
読んでいくと秋の豊かさが、文章の言葉にも絵にもあふれていています。
ご家庭で読み聞かせをなさる方は、読みながら秋をお子さんと楽しんでください。