2020年1月の絵本
「かわいいおかし」 文・絵:かけひさとこ
「もちっこやいて」 文・絵:やぎゅうげんいちろう
「おふくさん」 作・絵:服部美法
「いろはかるた奉行」 作・絵:長谷川義史
絵本の紹介
「いろはかる奉行」
長谷川さんらしい、豪快に笑える見せる楽しめるいろはかるたです。
見返しにもいっぱいカルタが満載で見返しもしっかりとみかえして楽しめる絵本です。
”いろはがるた”の”い”は、まずお奉行の顔から始まっています。
「いぬもあるけばぼうにあたる」の”い”の札には、こんなふうに書かれています。
もとはといえば、イヌも出歩いてばかりいると、ぼうでたたかれるという意味じゃった。
イヌはよくうろちょろ出歩くからのう。動いてばかりいると、わざわいにあうということじゃ。
ところがいつのまにか反対に、歩き回っていれば、そのうちに思いもよらぬよいことに出会うよ、
というたとえになったんじゃ。さて、みんなも、きょうは出歩いてはどうじゃ。
と解説を書き、「いぬも あつけりゃ ぼうっとする」と、長谷川流のかるたが続いていきます。
”い”から”す”までの47文字プラス”京”の字で終わり、48文字のかるたが登場します。
それぞれの絵と文が実に面白く、読んでいると見ていると大爆笑となったりします。
子どもから大人まで年齢を問わずに充分に楽しめる絵本になっています。
これはもう、いろはがるた落語かなとおもってしまうほど楽しく、知識あふれ、笑えてためになることうけあいです。
とにかくどの札を読んでもためになる言葉がいっぱいちりばめられているかるたです。
読むだけでも笑いがいっぱいあふれてくる面白いかるたです。絵も存分に楽しんでください。
「おぬしやるな!!」という言葉を贈りたいですね。