2024年8月の絵本
「カピパラさんがころんだ」 作・絵:中川ひろたか
「ゆかいなかえる」 文・絵:ジュリエット・ケペシュ 訳:いしい ももこ
「ねこざかなのすいか」 作・絵:わたなべゆういち
「セミくんいよいよこんやです」 作・絵:工藤ノリコ
絵本の紹介
「セミくんいよいよこんやです」
この絵本は、そうですね。まずじっくりと表紙を子どもたちに見せてセミ君のことを色々と聞いてみることからはじめてもらいたいと思います。
表紙のセミ君、子どもたちにはこれがセミ君とわかるかも?ですが・・・ベットに横たわり、なぜベットにいるのかも聞いてみましょう。本をほんでいます、それも『セミのぼうけん』という題です。そのことも聞いてみましょう。はっきりと題を作者も書いているので、ここも聞きどころとなります。
そして、お部屋にかかっているセミの絵と写真(だと思いたいです)それは誰でしょう。そのことは何を語っているのでしょう。この絵本はぜひ表紙をじっくりと観察し、子どもたちと楽しんでください。
表紙をじっくりと見てもらうと、絵本を開いた時の感動が深まるはずです。
セミの声に耳を傾けてください。ミーンミーン「いきているって うれしいな」と、終わっています。
夏になるとたくさん聞こえてくるセミの声、「いきているって うれしいな」と歌っているのですね。
この言葉はね、生きることに悩んでいる人が聞くと、そうなんだ、1週間の命で「いきているってうれしいな」とセミ君の声を聞いてもらうと、きっと元気をもらうはず!
この絵本では、セミ君がベットのお家で10年近く過ごすことが語られていないのがちょっと残念ですね。
10年土の中のお家にいて、外の広い世界に出てきて1週間しかいられないので、みんなでお祝いするんだということが語られているともっとよかったかなと思う私でした。