2016年11月の絵本



「とっくんトラックもりへ ぶぶー」 作・絵:いわむら かずお


「おちば きょうそう」 作・絵:白戸 あつこ


「おちばいちば」 作・絵:西原 みのり


「ドングリをさがして」 作:ドン・フリーマン・絵:ロイ・フリーマン・訳:やました はるお


 絵本の紹介

「とっくんトラックもりへ ぶぶー」

   ”とっくん”は、3歳くらいかな?元気な男の子です。トラックのおもちゃにひもをつけ、ひっぱって遊んでいるとっくん楽しそうな様子がじんわりと伝わってきます。穏やかな絵と色使いは、心もほっこり温かくしてくれる絵本です。

   ちょっぴり色づいた秋の森にきたとっくん。くりをひろってトラックにいれました。どんぐりをひろってトラックにいれました。木の実もいっぱいひろってトラックにいれました。森のきりかぶの所で、ひろってきた物でお店屋さんごっこを始めます。そのお店屋さんにいろんな動物さんたちがきて、とっくんのお店は大繁盛。柿が買いたいたぬきさんのために、柿もさがしにいき、ぶどうやあけびもひろってきました。次から次へとお客さんがきて行列できました。動物さんたちがお店にきてくれて、とっくんも大喜びの楽しい一日となったことでしょう。

   子ども達に人気のシリーズ「14匹のねずみ」の作者である いわむらかずおさんの素敵な絵本です。言葉もやさしくつかわれているので、小さいお子さんに読むのもぴったりの絵本ですね。トラックをひっぱって歩くとっくんの顔の満足そうな表情をみてください。歩くとっくんの向うに見える秋の森は、ふんわりと とっくんの様子をやさしくあたたかくつつんでいます。お外で遊ばなくなった子ども達のことがとりあげられる昨今ですが、仮想のポケモンをゲットするよりも、野外にはすばらしい子どもの興味と関心をさそう、自然のものにみちあふれています。特に秋の森は、子どもが大好きな木の実などの素材がいっぱい。秋には子どもと森にでかけ、自然の中で遊ぶ時間をどうぞつくってください。お金では買えない心の豊かさを感じる事でしょう。

   陽射しも暖かい秋の一日 親子で読んで楽しんでください。

(作・絵:いわむら かずお 出版社:ひさかたチャイルド)






光の森こども園

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